Ss.


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◆××甲斐


『プロフェッサー! よく来てくださいました!』

「プロフェッサーだなんて止めてくれ、今は学芸員(キュレーター)じゃなくて、小汚い美術商(ディーラー)さ。――ほら、例のブツだ」

『わあ! ありがとうございます! これで修復作業に取り掛かれます!』

「長谷川等伯、か」

『はい…。かなり剥落が激しくて…。フジタ先輩の調合した特製ノリは本当に有り難いです』

「はは、かつての可愛い後輩の頼みとあっちゃ断れないさ」

『あの…これ、いくらお支払いしたらよろしいでしょう?』

「君との夜を一晩、かな」

『ふぇ!? ふ、ふふふじたせんぱっ……なな何を!?』


君ってば本当に――からかい甲斐があるね


(ぷっ…ふふふ、はっはっはっ! 冗談だよ、冗談)
(ほぇ!? じょ、ジョーク!?)
(言ったろ? 君は可愛い後輩だ。等伯は君のお気に入りでもあるし、今回はタダでやるよ)
(あ、ありがとうございます、フジタ先輩!)


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フジタの旦那……そりゃセクハラですぜ…(´-ω-)

天然後輩と彼女をからかいたいオヤジな先輩の図(あくまで師弟のような)。
 

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