book request-T
□決戦は、金曜日
8ページ/10ページ
0214.Fri
『あ、あすな君!! は、はっぴーゔぁれんたいんっ』
「…名前ちゃん、これ、俺に?」
『ら、らっぴんぐ下手っぴだし、とりゅふも大きさバラバラで、味も美味しくないかもしれないけど…』
「今、食べていい?」
『ど、どうぞ…! 私から、愛しきあすな君へ、です…!』
「―美味い。すげぇ美味い」
『ほ、ほんと? ほんとに美味しい?』
「ほんとだよ。そんで、すげぇ嬉しい。ありがとう――名前」
青年少女の、とある日常
つたえる、金曜日
(あ、あすな君っ!? 耳元で囁くのは反則ー!)
(真っ赤になってかーわいーの)
(ほ、ホワイトデーは3倍返しの法則だからね!)
(もっちろん。俺の愛しき名前ちゃんには3倍以上の愛をお返ししますよ?)