book middle-T
□独眼竜とお転婆姫
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其の参
「Let's Party!」
「YEAH!」
れっつぱーりぃとか何とか、雄叫びをあげながら大軍を率いるは奥州の独眼竜
あの雄叫びは南蛮の言葉だそうだが、彼の地を知らぬ私に意味は解らぬ
ただ一つ、私にも解っているのは、あやつのあの台詞一つで兵の士気が上がったということだけ
その事実は、それ程までに部下の心を掌握しているという証
独眼竜の有能ぶりは認めざるをえない
しかし、
『私の統べるこの地を土足で踏み荒らすとはとはいい度胸』
これは、私に対して喧嘩を売っているとしか思えぬわ!
『奥州の独眼竜よ! この地に土足で踏み込んだこと、この私が後悔させてくれる!』
刃を構えて、私は叫ぶ
「HA! 血の気盛んなお転婆姫様は噂以上の別嬪だな!」
面白そうに口の端を上げた独眼竜
『減らず口を叩きおって! いざ、参るっ!』
二人同時に、地面を蹴った
竜との出逢い
((私は、負けられない))