book short-T


□バとカで贈るメッセージ
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『ギャモンー、アンタが大門君に敵うわけないでしょー』


諦めなって

食堂で昼食を摂りながら、この頭だけはいい幼なじみに告げる


「うるっせぇよ、名前にはカンケーねぇだろ!?」


相変わらずバカでかい声

ちっちゃい頃からホント成長しないんだから


『関係なくもないわよ、アンタんとこの親御さんからアンタんこと任されてんだから』


ご愁傷さん、残念だったわね

そう言い放つと苦虫を噛み潰したような顔になる

続いて親御さんへの恨み言をつらつら

全く、いつまで経ってもガキだなコイツ


『親御さんも心配なのよ、アンタんこと』


それに、最近アンタが追っかけてる賢者のパズルって危険らしいしね

私の言葉に思い切り反応するギャモン

何で知ってんだって顔に書いてあるわよ、分かりやすい


『大門君から忠告受けた』

「クソッ、あの野郎……!!」

『はいはい、そんなこと言わないのー』


私の言葉に、ますますふてるギャモン


「お前なぁ、いちいちうっせーんだよ、俺のことなんざほっとけ」

『そうはいかないわよ』

「あぁん?」

『いろいろ心配だしねー』

「何でだよ、うぜぇ。 いつまでも姉貴ヅラしてんじゃねぇよ」


……察しが悪いのも相変わらずね


『バーバーバーカバー バーカバーカカ バーカ カカ カバーカカ カカカ』


アンタのこと

席を立ち踵を返すと、明らかに慌てたギャモンの声

その声にしてやったりと思いながら、私は食堂から立ち去った


とカで贈るメッセージ

((戯けてみたけど、嘘ではないわ))


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バーバーバーカバー バーカバーカカ バーカ カカ カバーカカ カカカ

= す き た ゛ か ら (好きだから)
 


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