安池一家

□三章
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「天城副部長。友樹が好きなんですか?」

葉子は、弓道の練習場に着いてすぐに天城に聞いた。

「顔がな恩人と似ているから、癒されに行ってるだけだ。」

天城のイケメンな顔でその様な事を言われても、何も動じない葉子はある意味勇者だった。

「友樹にそう言っときます。」

そう言いながら、豊永を捜していた。

「豊永か?お前、案外好きなんだな。」

「違います!豊永先輩のこ、事は好きではありません!」

顔を真っ赤に染めながら否定しているが、天城には通用しなかった。

「ふーん。豊永にそう伝えとくわ」

天城も他の人の指導しに、漸く動き出した。

「・・・天城副ぶっ」

引き止めようとしたが、天城も指導し始めたので邪魔は出来なかった。

(わ、私も練習しなきゃ)

そう思いながら、指導してもらっていた豊永を捜した。




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