相談師物語

□最終章
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2月過ぎて、周りは受験シーズンが始まっていた。

そんな中、晴紀は一人で公園にいた。

「はぁぁっ」

ブランコに乗って溜め息を吐いていた。

「晴紀?・・・どうしたの?」

後ろを振り向くと、そこには帽子被り、サングラスを着用している椿がいた。

「父さん・・・」

「何か悩んでるのか?父さんに話してみな。」

そっと晴紀の隣のブランコに座って、話し掛けた。

「俺、将来の夢があやふやで・・・ずっと保育士になろうと思ってたけど・・・玲さんと出逢ってから自分の将来がこのままで良いのかって思って・・・」

俯きながら話す晴紀に、椿は首を傾げた。


「晴紀は、難しく考えすぎだよ。」

頭を撫でながら、晴紀に言った。

「何でも皆が夢を叶えれる訳じゃない。4分の1の確率で叶った叶ってないとかいるからね。俺だって叶ってないの部類だし。」

「えっ?」

俯いていた顔を上げた。




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