相談師物語
□一章
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11月の少し肌寒い日のことである。
とある角を曲がった所にフードを被った男と何故かミニスカートを翻した女みたいな格好をした男がいた。
「ぶぇっくしゅんっ」
女みたいな男がくしゃみをするとフードの男が立ち上がった。
『馬鹿かお前・・・・誰が女になれって言った?』
フードの男は女みたいな男にジャンパーを掛けた。
「玲しゃん」
『今は紅谷だ・・・・文さん・・・・』
フードの男《玲》が女みたいな男(文)いや《晴紀》にそう言った。
「今日こそ相談師の紅谷さんの助手出来るー」
晴紀は、嬉しそうに言った。
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