相談師物語

□三章
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11月も残すところ数日という秋も冬に変わる寒さになる季節、少年達は今大きな屋敷の前に立っていた。

「ふえっくしゅんっ」

短髪の少年は、ダッフルコートを羽織りマフラーを巻きニット帽を被っていた。

もう一人の黒髪の少年は、コートに手袋、首元はネックウォーマーを被っていた。


『毎回毎回くしゃみって』
黒髪の少年が呆れていると短髪の少年はムッとした。


「俺だってくしゃみしたくてした訳じゃありませんよ!」


『すまない晴紀そうむくれるな・・・』

短髪の少年晴紀は、機嫌を直した。

「玲さん・・・この屋敷が村田さんの家なんですか?」
晴紀が黒髪の少年玲にそう聞くと玲は頷いた。

『祖母様が叔父さんにこの屋敷を譲ったって言ってたがいつ見てもでかいな』

玲は歴然とした顔で語っていた。

「と、とにかくベ、ベル鳴らしますよ」

晴紀はインターホンを鳴らし門の前で待っていた。



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