相談師物語
□五章
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12月の中頃、浅黄色の制服を着た黒髪の少年と同じく浅黄色の制服を着た茶髪の少年が椅子に座りながら、談笑していた。
「今日は、仕事なくてよかったですね玲さん。」
『まぁな・・・そういえば晴紀』
茶髪の少年晴紀は、黒髪の少年玲にそう言った。
玲もまた嬉しそうな顔をしながら答えた。
「さて、帰りましょうか!」
晴紀が鞄を持ちながらそう言うと、玲は頷きながら鞄を持った。
二人が椅子から立ち上がり、歩きだした。
ドンッ
すると角を曲がる所で玲と少女がぶつかった。
「いっ痛いわね!!誰よアンタ達!!」
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