相談師物語
□七章
1ページ/33ページ
12月も残り数日で終わる中、一人の青年がある家の前に佇んでいた。
「相田・・・」
そう呟きながらインターホンを鳴らそうとして途中で手を止めた。
「あらっ・・・うちに用ですか?」
青年は、驚きながら後ろを振り向くとそこには、着物を着た女性がいた。
「えっ・・・あ、相田玲君は、居ますか?」
青年は、女性に聞くと女性は一瞬無表情になったが笑顔のまま青年を見た。
「玲に用・・・失礼ですがお名前は?」
女性がそう聞くと、青年は黙って逃げていった。
(褐色の肌に黒髪・・・どこかで見た様な・・・)
女性は、そう思いながらも家に入っていった。
_______