相談師物語
□八章
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優しい笑顔を玲に向ける遥。
露は、二人を見ながらキョロキョロとした。
『・・・季佐はいないぞ』
表情には、出さないが保兎木を捜しているのをが分かった玲は突っ込んだ。
「だ、誰がっ赤髪な少年を捜す訳ないだろっ」
保兎木に対して酷すぎると思った玲だが、口にはしなかった。
「それに・・・はるちゃんと漸く和解出来たんだから。」
「あ、玲君久しぶりです。」
花畑に相応しい笑顔で隣に座った。
『なんで・・・遥ちゃんの事今まで忘れてたのか・・・』
そう言いながら遥を見ると哀しそうな顔をしながら、玲の頬を触った。
「始まりは・・・小学1年生の時・・・」
露は、口を開いて昔の話をした。
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