相談師物語

□九・五章
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津田は、涙を流した。

〔6月22日
津田先生と別れようと思う。〕

〔6月30日
津田先生にバレた。でもこれから二人で頑張ろうと励まされた。何故かな三年目の教師に対しての津田先生の説教の図なんて・・・クラスのあの子達に言ったら笑われそう。〕
少し、笑いそうになった。
香澄が生きていた事が、ここには残されている。

しかし、あるページで止まった。

〔私・・・三鷹さんといるの辛い・・・〕

そこには今までの綺麗な字とは違い、少し大きめで震えて書いた字が書いてあった。

次のページからは、何も書かれてはなかった。

「私といると・・・辛かったのですか?私が貴女を愛した性で、香澄はずっと苦しかったのですか?」
日記を閉じると、日記の中に入っていた津田宛の手紙を開けた。




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