相談師物語

□二章
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玲は、椅子から立ち上がり女の子の方に向かった。
晴紀は手帳を開けながら玲に付いていく

『僕は相談師の紅谷です。氏名、年齢、職業、何に悩んでいるのか言って下さい。』


そう玲が言うと女の子は恥ずかしいのか顔を俯かせながらスカートの裾を握り続けていた。


「小柳真奈・・・14歳です・・・中学3年生です・・・尾谷工業高校にいる・・・先輩と仲直りがしたいんです・・・」

ボソボソと小柳が言った。玲は、溜め息を吐きそうになるのを止めて小柳を見据えていた。




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