相談師物語

□五章
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玲に向かって怒鳴る少女に、晴紀は苛立ったが玲は面倒臭いのか謝るだけ謝って立ち去ろうとした。

パシッ

不意に手首を握られ、玲は睨んだが少女も睨んできた。

「アンタ達、相談師紅谷ってやつ知らない?」

そう聞かれた玲達は、自分達が相談師紅谷と助手の文だと言う事を言えない。

『・・・用があるんだったらもっと早く来ることだな。』

玲が少女に忠告すると、少女はニヤリと笑い玲を見た。

「アンタが相談師紅谷だよね!ヤッタネ!」

少女は、ジャンプしながらそう言った。

『・・・っで何?』

面倒臭いオーラを出しながらそう聞くと、少女は自分の頭を掴み引っ張った。

ズルッ

「・・・あっ」

晴紀は、少女の髪型と顔を見て何かを思い出した。

「私は、アイドルの架乃子でぇす!」




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