相談師物語

□七章
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女性が家の中に入ると、黒髪の少年がこたつに入りながら勉強をしていた。

『お帰り、母さん』

女性にお帰りを言うと、少年は勉強に目を通していた。

「玲・・・貴方褐色の肌に黒髪の男知っとる?」

女性は、少年玲に聞いた。
玲は、勉強から目を離し女性を見た。

『いや・・・褐色の肌なんて相談する人にはいなかった。なんで?』

玲が聞き返すと、女性は黙った。

『天下の撫子お母様・・・何故聞いたのでしょうか?』
玲が女性・・・撫子に聞き直すと撫子は、唸りながら玲を見た。

「さっき・・・家の前に褐色の肌をした20代くらいの男が玲の事を聞いてきたからね・・・」

(何故・・・あの時あの男を知ってるって思ったのかしら・・・)

撫子は、何故か呆然と考えていた。






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