相談師物語

□九章
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保兎木は、玲に向かってそう言うと玲は、保兎木の背後に行きそっと右だけ少し長い襟足を引っ張った。


「ぎぃあぁぁあっ」

『俺に言うこともう1つあっただろ?季佐ちゃーん。』

暫く引っ張っているのを見てた晴紀が、止めに入った。

「れ、玲さん!?病み上がりなんですから止めて下さい!」

「・・・はーちゃんの事?言ったって玲は思い出せなかったと思う。俺は・・・初恋の相手だったから余計に忘れにくかったんだと思う・・・」

俯きながらそう言う保兎木に、玲は戸惑った。

『まさかの・・・お前が、初恋云々を聞いたのが初めてだから殴りそうになった。』

「ひっど!玲がそんなにドSだったとはな〜沢村君知ってた?」

晴紀は、戸惑った。
寧ろ保兎木が悪いのか、玲が悪いのか内容が分からない限り晴紀には言いようがつかない。

『晴紀、土曜暇か?』

突然話題が変わった為、反応するのが遅くなってしまった晴紀は慌てた。




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