短編小説
□チョコが欲しい!
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2月14日 夜8時
既に新八が帰宅した万事屋には、先程から不機嫌な様子の少女が一人。
そしてテーブルを挟んで反対側のソファには、少女の様子を窺いながらソワソワする男が一人…。
少女の苛立ちの原因はテーブルの上に山積みにされたチョコレート達だ…。
〈銀さんへ…〉
【銀時へ】
《万事屋さんへ》
可愛らしいラッピングにメッセージカードが添えられ、これぞバレンタイン!とゆう雰囲気が漂っている。
そして少女が耐えきれず声を上げた。
「銀ちゃん!」
「あぁ?」
「なんでアルか…?」
「何がだよ…」
「銀ちゃんばっかりズルいアル!私も…
私もチョコ欲しいアル!」