短編小説
□後先の事を良く考えて行動しましょう。
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「神楽ぁ…ワリぃ、なんかジャンプ主人公のキャラ設定に無いことしちまった気がする…」
…と言いつつ、まだ自分の腕の中から神楽は解放していない。
「そうアルな…」
…とゆうか暫くコイツを解放する気はない。
「いや、俺もちゃんとその辺分かってたつもりだよ…自分の立場をわきまえていたつもりだよ」
「…キャラがブレるのは良くないアル。」
神楽が俯きながら言った。
「うん、わりぃ」
「ちょっとは空気読めよナ。」
「うん、わりぃ」
…でもな…神楽。
理屈じゃ説明できねーことだってあんだよ。
そう思ったが言えなかった。
こんな気持ちはティッシュに包んで捨ててやった…
なんて、いつもの俺なら言っちゃうんだろうけども、生憎そのつもりもない。
今回は捨てねーよ。
さてさて、この状況どうしますかね…?
ふと神楽を覗き込むと、顔は下をむいていたが耳が真っ赤になっているのが確認できた。
オイオイ、お前だってキャラじゃねぇよ。俺をぶっ飛ばせよ
そう思いながらも口元が緩んだ。
俺はまた腕に力を込めた…
おわり。