短編小説

□ちかくにいたい
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私は多分、銀ちゃんが好き…


もっと近くにいたい。もっと誉めてほしい。もっと触れたい。

銀ちゃんのそばにいるとこう思ってしまうのは、きっと好きって意味だよね?


でも、私はこのままでいい。きっと私達にはこの距離が一番ピッタリだから。


今日もまた私は、子供であることを利用して、あなたの着流しをぎゅっと掴むの…





ねぇ…?

勘のいい銀ちゃんは、こんな私の気持ちに気づいてるのかなぁ…?
















俺はもう神楽のことをガキだとも従業員だとも思っていない。


でも、自分の想いを伝えるつもりはない。きっとアイツにとっては、今の関係が一番なはずだから。

いつも無邪気に絡んでくるアイツ…そして、鬱陶しそうに振る舞いながら受け入れる俺。



誰が見たって自然だろ?



でもそれだけじゃ足りない俺は、今日も自分からその手をオレンジ頭に伸ばすんだ…








神楽…

お前はずっと俺のそばにいてくれるのか…?










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