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□はたけカカシでお題
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***吐き気がする。***
「おいっ!自分たちだけなんてズルいぞ!」
「うるせぇ!!こうしないとオレ達が失格になるんだよ!!」
「そうだよ。仕方ないだろ?諦めなよ」
やれやれ・・・・またか・・・。
こいつらは忍を何だと思ってるんだ?
わが身可愛さに仲間を見捨てて何とか自分だけ助かろうとする。
そんな気持ちでこの世界に入ろうだなんて。
ほんと、吐き気がするね。
この分じゃ木の葉隠れが崩れるのも時間の問題だな・・・。
俺はわざとぼんっと音を立てて姿を現すと、
アカデミーを卒業したばかりの奴等の目の前で、これでもかと笑顔で言ってやる。
「お前ら全員失格だ」
俺の一言にぎゃあぎゃあ喚く卒業生たちを何度見てきただろう。
俺はいつからか次の世代に期待などしなくなった。
戦争を知らない奴らに、忍としての本当の過酷さは耐えられない。
戦いにおいて、どれほどチームワークが大切なのかも理解できてないような子供に、一体何を教えてやれるというのだろう。
失ってからでは遅いのだ。
・・・・そんな俺の前に現れた、新たな3人の卒業生。
この子達との出会いが、俺の人生を変えることになる。
「春野サクラ、うちはサスケ・・・」
ぱらっと資料に目を通す。
「うずまきナルト、ね」
この3人はどれほどか・・・。
「お前らの第一印象は・・・嫌いだ」
ま、お手並み拝見といこうじゃないの。
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出会い。始まり。
カカシ先生は第7班が初めての生徒で、部下で、きっと可愛くて仕方ないんだろうなと思います^^
2011・12・22