夢物語
□E
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そして、放課後。
どうしよう、本当は直接渡した方がいいのに。
そんな勇気、……ない。
だって、私、…片思いだし。
どうしよう、どうしよう。
…あ、そうだ!
なんか昔ながらのやり方だけど、これなら…!
結局私が選んだ方法は。
下駄箱。
よかった、うちの学校の下駄箱ってフタ付きで。
そうじゃないと、私みたいな子が直接渡すなんて絶対無理だもん。
誰にも見られてないよね…?
そーっとフタを開けて…。
音をたてないように閉めないと…。
これでOKだよね?
早く帰らないと。
私の気持ち、木手くんに届くといいな…。