夢物語

□Y
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最近、私のまわりが賑やか。
バレンタインが近いから。
みんな、チョコを送るとか送らないとか、そんな話をしてる。
私は誰かに送るつもりはなかったんだけど。


バレンタイン当日。
甲斐がやって来て。
「悠菜、チョコくれ」
突然言われた。
「え?」
唐突すぎて、何を言ってるのか最初は理解できなかった。
「だから、今日はバレンタインやんに?
な、チョコ欲しい」
「チョコ!?急に言われても…
用意してないよ」
「んー、じゃあ明日。約束な!」
「は、はぁ…まぁ、いいけど?
でも、義理だからね?」

ま、いいか……。
義理だって言っておいたし。
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