夢物語

□私×熱≠寂しさ
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ふわふわした感覚で目を覚ました

目を開けた先には動く景色に、揺れる金 髪

「…とも、起きたんばぁ?」

「…り、ん?………私、どうして凛に抱 えられてるの?」

そう、ふわふわした感覚は、所謂お姫様 抱っこの感覚で 私はほぼ無意識に、凛のシャツを握った

「覚えてないんばぁ?やー、倒れたんば ぁよ、熱で。」

熱……

「…そっか、どうりで頭が痛いと思った 。」

「いま保健室に向かってる所さ、もうち ょっとの辛抱ばぁよ。」

「保健室…、凛は、教室戻るの?」

「?、まぁ、一応は。」

戻っちゃうんだ やだ、なぁ…

「…とも?ぬ、ぬーんち泣いてるんばぁ ?そんなに頭痛いのかよ?」

「え…?」

泣いてる、?

嘘、

手を目に持っていくと、確かに濡れてい るのがわかった

…熱でると寂しくなるって聞くけど これほどとは…

「あ、ごめんね、凛。私、もう大丈夫だ から。一人で行けるよ?」

ゴシゴシと涙を拭いながら凛にそう言う も、何故か凛は眉間にシワを寄せていた

「…凛?」

「…泣いてるやーを、一人に出来るわけ ないやっし?…寂しいなら寂しいって、 言え、くぬふらー。」

ペチンと私のおでこを叩く凛 その衝撃でか、目に溜まっていた涙がこ ぼれる

拭っても、拭っても 止まらない涙

あぁ、そうか 私、凛の言葉が嬉しすぎて泣いてるんだ ね

「…凛、ありがとう。」

「…そう思うんなら、さっさと治して元 気なちらをわんに見せれ。」

「うんっ」
 

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