夢物語
□星に願いを
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委員会の活動が長引いてもうすっかり暗くなってしまった夕暮れ。
学校を出た時、彼を見つけた。
「木手くん。今帰り?」
彼は振り向いて、
「ああ、君ですか。
今部活が終わりましてね。
君は?どうしてこんな時間に?」
「私は委員会で」
「そうですか。お疲れ様です」
「ね、一緒に帰ろう?
久しぶりに帰りが一緒になったし」
「ええ、もちろんいいですよ。
確かに久しぶりですね。
帰りが一緒になるのは」
テニス部はいつも終わるのが遅いし、私は部活に入ってないから、
二人で一緒に帰る事って滅多にないし、なんかドキドキする。
何を話したらいいんだろ…?