夢物語

□その笑顔が眩しくて
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授業中。

「…眠い……」

天気はいいし、疲れてるし、授業中の先生の声が子守唄に聞こえてくる。
呼ばれたのもわからなくなる位に。
隣の席にいる可憐が、
「ね、甲斐くん。先生が呼んでるよ?」
「…え?あ、にふぇー…」
「どういたしまして」
可憐がニコッと笑ってくれた。

少し後ろの席にいる凛からの視線を感じて、優越感に浸る。
わん、授業中に話せたんどー…。


部活中、
「えー、裕次郎、何、ニヤニヤしてるんばあ?」
凛に声をかけられた。
「え?んな事あらんよ?」
「気持ち悪りい。たまたま隣の席だからっていい気になってよ?」
「羨ましいか〜?」
「別に。隣の席だからってあぬひゃーと付き合えるってわけあらんもんな」
「席が近いってだけでいつでも話せるし、
それで仲よくなって付き合える事になるかもしれんし」
「んな事あるか!可憐は絶対わんが…」

なんて話していたら
「そこの二人、真面目にやりなさいよ。
ゴーヤ食わすよ」
永四郎に怒られた。
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