夢物語
□私の香り
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悩みながらもプレゼントを買いに街へ。
何が欲しいのかわからなかったから聞いてみたら「何もない」の答え。
あまりしつこく聞くのもどうかと思ってあの時はそれ以上聞かなかったのだが。
街を歩いていると、何か甘い香りが鼻をかすめた。
何だろ…いい香り。
そうだ。そうしよう。
甘い香りに誘われ、その店に入った。
入ったのは雑貨店。
店に足を踏み入れると、たくさんの「甘い香り」が。
たくさんあるな…どれにしよう。
店内を見て回っていると、ある物が目に入った。
これだ…これがいい。
「ありがとうございました。
また起こし下さいませ」
店員の声を背中越しに聞く。
あとはこれを誕生日に渡せばいいだけ。
楽しみ…。