doing


◆梅雨時の昼下がりにジョンヒョンを聴く 


駅の待合室。
雨は降らないまでも、空は重く暗い雲を広げ、気温は30度を超えて、呼吸も疎くなるような、むしかえる午後。

チョアのアルバムは最終曲。
カラフルかつ情緒的な楽曲を従え、アルバムはラストを迎える。Suit Upは優しい。どんどん聞き惚れて、いよいよ眠気を誘う。

感染予防のためのマスクで、顔は湿気と熱気で意識が遠のきそうになる。暑い。たまに気まぐれに吹きこむ風の気持ちの良さよ…。涼しい風が心地よさを促し、ますますうっとりとして溺れそうになる。

そう、Suit Upは溺れそうになる。この状況下に限ったことではない。曲が終わったあといつもハッとさせられる。ああ私は今広く明るい海の中で漂って青色と同化していたのだと気づく。恐怖はない。ただただ至福だけで満たされる。そしてまた同じ曲を再生して、そしてまた、

ジョンヒョン、君に逢いたいと願う。




2020/06/25(Thu) 15:51

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