*世界一短い初恋*
□酒は飲んでも呑まれるな
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「「「「「 かんぱーい! 」」」」」
今日は滅多にないエメラルド編集部の飲み会。
何故ないのか・・・
それは締め切りを守らない漫画家に聞いた方が早いだろう。
まぁ、ぶっちゃけ・・・
デット入稿後は恋人と二人っきりで過ごしたいよね♪
みたいな乙女の思想をエメ編の皆様が持っているからですが。
「ふぅ〜・・・仕事が終わった後のビールは美味しいですね〜。」
「だよね〜♪しかも、締め切り前に原稿全部が揃うなんて奇跡だし!!」
「確かに、吉川千春が逃げずに頑張ってたのには驚きました。」
「あはは。吉川先生だって、毎回、嫌で逃げてるワケじゃないんじゃない?」
「なるほどな。トリに追いかけて貰いたいってワケか・・・可愛い事するな、吉川先生も。」
喋っているのは、上から順に律、木佐、羽鳥、美濃、高野である。
え、横澤がいない?
横澤さんは・・・ほら、隠れワンコ受けだけど、ツンデレ攻めでもあるからね。
今日は「ツンデレ受けを愛する会」主催の飲み会だからいないのよ〜(管理人談)
「ほら、律っちゃん♪もっと、飲んで飲んで〜♪」
「あ、ありがとうございます。」
異様にテンションの高い木佐にお酌され、律も苦笑しながらも、グラスに注がれたビールに口をつける。
「木佐、こいつにあんまり飲ますな。」
そう言い、律のグラスを取り上げる高野。
律もムッとしながらグラスを奪うように身を乗り出す。
「高野さん、返して下さい!!」
「お前酒グセわりーんだよ!他人の迷惑考えてから行動しろ!!」
「はぁ!?俺は酔ったりなんかしません!これでも強いんですから!!」
「ハッ寝言は寝てから言え。」
「上等じゃないですか・・・そんなに言うなら飲み比べで勝負しましょうよ・・・」
「ほぉ〜・・・負けたら何してくれるんだ?勝った方に特典つくのは当たり前だろ。」
「い〜いですよ?負けた方は勝った方の一日言いなりになる。それでどうですか?まぁ、負けませんけどね。」
「まぁ、酔いつぶれても介抱してやるから安心しとけ。(ニヤリ」
「(む、ムカツク〜)・・・」
「これ、うめ〜♪おばちゃーん!こっち追加おねが〜い♪」
「頭痛くなってきた・・・。」
「あはは。相変わらずトリは心配性だな〜。大丈夫だって。アレでも高野さん編集長だし。」
「それ、関係なくないか?」
木佐、羽鳥、美濃そっちのけで熱くなる高野と律。
相変わらずな木佐と、そんな面々を見て頭を抱える羽鳥。
そして、いつもニコニコ美濃様。
果たして、飲み会は無事に終わるのでしょうか・・・
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