*世界一短い初恋*

□もしも・・・
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小野寺 律 15歳。


「うわぁぁぁぁっ」

「っ!?」


パシッ



「・・・・。」

「あ・・・・」

「これ、何?」

「あ・・・・ご、ごめんなさい・・・」


俺は今・・・とても・・・大変なことをしてしまったようです・・・


「いきなり回し蹴りって・・・何?怒ってんの?」

「あ・・・あのっ・・・」

「何?説明して貰わないとわかんないんだけど。」

「ち、違うんです!!お、俺・・・」

「だから、何?」

「あ・・・・」


先輩が・・・好きなだけなんです・・・

だから・・・

好きって言って欲しかっただけなのに・・・


「ごめ・・なさっ・・ふっ・・うぅ〜・・」

「ちょ、律?・・・・怒ってないから。」

「ふえぇ〜・・・」

「律・・・泣くなよ・・・」


先輩に・・・嫌われちゃった・・・

あんな事して、絶対先輩に嫌われた・・・

勝手に舞い上がって・・・

あんな事聞いて・・・

勝手に傷ついて・・・

勝手に・・・

勝手に・・・


「うぅ〜・・・ふ・・ひっく・・ひっく」

「律・・・好き・・・」


そう言って、先輩は俺を抱き締めた。


「え・・・?」

「好きだから・・・」


先輩・・・

本当に?

夢じゃなくて?



「先輩・・・本当・・・ですか?」

「俺、嘘ついたことあったっけ?」

「ありません・・・」


先輩は、僕の目元に溜まった涙を拭い、ホッとしたように微笑んだ。

嬉しい。

先輩が笑ってくれた・・・


「やっと、泣き止んだ。」

「先輩・・・俺達、付き合ってるんですよね?////」

「は?今更何言ってんの?」

「だって・・・先輩何も言わないから・・・////」


本当は・・・

ずっと心配だったんです・・・


「律は付き合ってもいない、好きでもないヤツとHすんの?」

「し、しません!!先輩だけです!!////」

「なら・・・そういう事だろ?」


先輩の笑顔が優しくて・・・

また涙が出てきてしまった・・・


「せんぱい・・・先輩!!」

「お前・・・本当にバカだな・・・」

「うぅ〜・・・」

「また泣いてるし・・・」




先輩・・・大好きです・・・






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