そこの人待とうかっ!-書き直しなう!-
□第2章〜もしもトイレの扉が始まりだったら〜
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〜美紗紀視点〜
私たち二人はトイレに逃げ隠れて、そうしたらもうチャイムが鳴っちゃって…。
智香ちゃんがトイレの扉を開けた。
ギイィィイイ…と重い扉を開けるような音がした。
―…ぎいぃぃいい?―
そして、智香ちゃんが出ていくのかな…と思っていたら、バタンッと勢いよく扉を閉めてしまった。
「…アレ。ちょと疲れてんのかな…。ゴメン扉開けてもらってもいい…??」
「ん?別にいいよ??」
この時はまだ、この先、何があるのかなんて、想像もしてませんでした。
「よっし。じゃあ、開けるよー??」
「おぅ…」
「?」
不思議に思いながら、トイレの扉を開ける。
[ギイィィイイ…]
「…ギイィィイイ??」
そう声に出しながら、開けていく。
「あ、また来ましたねー^^さぁ、今度は入門表にサインを――――」
[バッタンッ‼‼]
そして私は勢いよく扉を閉めました。
そして、後ろを振り返ります。
「…ねぇ、今の…さ。」
「…コスプレイヤーさんか何かだよね??」
「でもここ中学校だよ??しかも…あの笑顔…」
「皆の前でやるのが恥ずかしかったんだよっ!!そうだよ!!」
「そうだよね!?恥ずかしがり屋さんなんだよね!!」
「てか、ここから早く出ないと授業が…」
「あ、そうだね…。いまどきのコスプレイヤーさんは気合が入ってんなぁ…」
私は扉に向き直り、荒れた心臓を抑えた。
「よし…今度こそ出るよ…。」
扉を開けると、また重苦しい音がした。
「!!さっきからなんですかぁ?いったりきたり…。」
「……スミマセン^p^」
「入門表にサインしてくださいっ!!」
「はい。」
差し出された筆と入門表と書かれた紙…
これ間違ってるしないか…。人になってる…。
「…智香ちゃんも…ハイ。」
「ハイ^p^」
私は放心状態のままの智香ちゃんに筆と入門表を渡す。
ひょろひょろとした字で書いていく。
「…できました。」
「…ハイッ確かに^^」
その時、向こうから可愛らしい声が聞こえてきた。
「小松田さ〜ん!!」
よく見てみると、水色っぽい色の頭巾をかぶった子たちがこっちに向かってくる。
…今、小松田さんって…違うよね。違うよね!?
「……あ、こんにちわー^^」
「こんにちわー^^」
笑顔であいさつをされ、返すと、にっこりとほほ笑むその顔に、倒れそうでした。
もしくは吐血。あるいは、鼻血…。とまぁ、こんなもんでしょうか…;;
私たちの近くに来たその子たちは、三人組だった。
どこかで見たことのあるような組み合わせに、ハテナマークとビックリマークと…。
「あ、小松田さん!!先生たちが呼んでいましたよ??また何か間違えたんじゃないですか??」
「え!?どうしよう…」
「とにかく…行った方がいいっすよ??」
「本当?じゃあ、行ってくる…。」
「私たちはこれから授業があるので…」
「あ、そうなんだ…。大丈夫だよ^^授業頑張ってね…」
「小松田さんっ!!元気出して?今度お団子屋さん一緒に行こうね??」
「ウン。ありがとうしんべヱ君。」
「じゃあ、小松田さん!!頑張ってくださいねー」
タタタタタタタタッ「待ってよおおぉぉおお」
ピタッ「早く―」
タタタタタタタタッ
遠ざかっていく三人衆…。
「はぁ…僕も行くかぁ…今度は何だったんだろう…」
私はただいま、固まっています。
ふと、私から見て右側から、タタタタタッというとが聞こえた。
「うわああぁぁぁああああ!!」
いきなり消えました。
そして、さっき来た人(いきなり消えた人)と同じ方向から、私より年上そうな方がやってきた。
「おい!?伊作!!大丈夫か…??」
「あ、留三郎!!助けて…」
「ちょっと待ってろ!!」
ズルズル…←引き上げてます。
「はぁ…毎回ごめんね留三郎…」
「同室だからなっ^^」
「…ありがとう^^」
「それより、授業始まる!!」
「急ごうかっ!!」
タタタタタタタッ
私の前、あいてますよ??…なんてね。
私は振り返ります。そして、今の状況を確認したいと思います。
「智香ちゃん…私たちってさ。【トイレ】に居たよね…。」
「…^p^」
よし。^p^はうなずいてるとみよう。
「そんで、チャイムが鳴って、ここからでなくちゃ授業が――――ってなって…」
「^p^」
「最終的には、私が扉開けたよね?」
「^p^」
「コスプレイヤーさんだったんだよね??」
「…^p^」
「…今の間は何!?」
「^p^;」
「ごめん。ちゃんと喋って。」
「スマン。」
「いや。それでさ…ここって…中学校なんだよね?」
「…そうでしょ??そうなんでしょ!!学校を改造して、私たちをびっくりさせようとしているんでしょう!?」
「コスプレってさ。凄いね…」
「おぅ…笑顔までそっくりだった…」
「さっきのコスプレさ…。小松田さんでしょ?」
「まぁ、世に言う小松田さんだよな…。」
状況を整理していたが、逆にわけがわからなくなってきた…。
「まぁ…ちょっと歩いてみないか??」
「そうだね^^」
私は智香ちゃんの言葉に賛成して、少し歩きだした。
数秒後に悲鳴が二つ聞こえることになるとも知らずに。