あ、そこの人。短い眠りなんてどうでしょう?

□君と君と。
1ページ/4ページ

こんにちは、3年2組の智香です。
私は、今年初めて図書委員をやってみました。

…いや、この委員会が楽かな…と思って入ったんですけど、まさか同じ委員会の人が…

「(中在家くんだとは…)」
あまり話したことのない人だった。
しかも、まさかの中在家くんだなんて…!

わたしの高校生活、(あ、高校生です☆)終わったような気がした。

そういえば、中在家くん、2年間ずっと図書委員だったな。うん。だってこの2年かん同じクラスだったし…
…って、ありぇ…?2年間一緒なのになんでそんなに話してないんだ。
…よく、あることか!アハハ!気にしないでおこう。ほら、七松くんみたいにさ。

そんなこんなで、今日は図書委員会の集まり(3年だけで)があり、中在家くんは委員長であるから
早く行ったわけで、同じクラスだから私も流れでついて行って早く来たわけなんですけど…

…流石に、早すぎたのかなぁ…何故に二人っきり!!気まずっ!!
なんて考えてるの、私だけなんだろうなぁ…
うん。中在家くん、なにも話さないような人だしなぁ…っておん?
「…………」
なにをしてらっしゃいますか中在家くん。
なにゆえ、筆箱をポンポンして遊んでらっしゃいますかあえぇぇええええ!?
なんか、中在家くんに目覚めないと思っていた感情が芽生えてきたよ!?
なんか…めっちゃ可愛いんですけどぉぉぉおお!!!

意外だ!あの中在家くんが筆箱を飛ばして遊んでいらっしゃる!
飛ばしてっつても、ほら、10pくらい上にあげてる的な!それを繰り返し行ってる的な!
なにそれ萌えぇぇぇぇぇえええぇぇ!
中在家くんの好感度が上がりまくりでしょうがないんですけど!
誰か私の高鳴る鼓動を押さえつけてえええぇぇ!

「………」

…ごめんなさいごめんなさい…中在家くんそんなに私を見ないでください。体中に穴が開きそうです。
可愛いとか思ってごめんなさい。
萌えとか思ってごめんなさい。
そんなにがん見しないでください。赤面しちゃいますって…。

よく男子も女子も【中在家くんって不気味】的発言をよく聞きますけど、
私は、そうは思わないなぁ…。
ほら、どっちかって言ったらイケてるメンズじゃないですか。
七松くんと一緒にいるところとかまじ好きなんですけど。
小平長とか思ってますよフンだ!
…うん。話はもどして…
いい人だとも思うし。嫌いではない…んだよ。話したことがないだけだからねっ!

「………もそもそ…」

すみませんすみません…。小平長とか思ってすみません。だからそんなに見ないでく…ださ…い?
今、なんか言った…?

「な、中在家くん…?今…なんか言った?」
「!!」
「ぬぁあんですか!?」
何故、目をカッぴらくんだ!びっくりしっちゃったじゃないか!

「ど…どうしましたかぁ…?」
「…いや…。」
「!Oh!」「!?」
「あ、ごめんなさい!いや、久しぶりに声をお聞きできたなと思いまして!」
「…別に、いい。」
「…で、さっき、なんか言いましたか?」
「…委員会に、人があまり来ないので呼びに行くのを手伝ってもらおうかと…」
「…なんということでしょう!」
「?」

な、中在家くんが!こんなに喋っていらっしゃる!貴重だぜ!
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ