BRAVE10 小説

□紅
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それは

綺麗な紅だった


















「んっ・・・ぅぁあっ」




静かで暗い外

木々の影に隠れて身体を揺らす





「さ、いぞ、・・痛ェっ」


「あ?お前が悪ィんだろ?」


「うぁっ・・・あ、あぁっ」






外に響き渡るのは

くちゅくちゅ、といういやらしい音と
鎌之介の喘ぐ声だけ


そして
この色っぽい風景には似合わなく


まわりには紅色の血が飛び散っていた


才蔵の身体にも鎌之介の身体にも
無数の傷があって

紅色の血が流れていた





「あっ、そこ、痛、っあぁぅ!」





才蔵は容赦なく傷口をえぐる


下では挿入されていて
上では傷をえぐられ、舐められ、

痛くて痛くて、反抗なんてできやしない





「さ、いぞっ、もぉ、やめっ・・・あ!」


「お前が言い出したのに、何言ってんだよ」





そう

事の発端は鎌之介にある


いつも殺ろう、殺ろうと言っても
なかなか才蔵がノってくれないので
鎌之介は考えた


なにか条件をつけたら
ノってくれるんじゃないか?


そして事が起きる前
鎌之介は才蔵に言った





『俺がもし負けたら、才蔵の言うこと聞いてやるよ』





その条件に才蔵はノった

妖笑しながらいいぜ、と答えた


その笑みに、鎌之介は気付かなかった





「んぁぁ!痛っ、痛ェ、さ、いぞっ」





まさか自分が負けて
こんな目にあわされるなんて思ってなかった





「な、んでっ・・・!さい、ぞ」


「・・・なんでだろうな」






そう言うと才蔵は
鎌之介の肩にあった傷を舌で舐めた





「う、ぁあぁああぁあ!!さい、ぞ、痛ェ・・・!!」





鎌之介は必死に痛みを耐えるように、才蔵にしがみついた
背中に爪をたてると
才蔵の顔が一瞬歪む





「はぁ、ぅ、なんで、さいぞぉ・・・っ」



「・・・・俺にもわかんねぇよ」





けど、
と才蔵は言葉を紡ぐ







「お前を、壊したくて仕方がねぇ」





ぐっ、と鎌之介の奥を突くと
鎌之介は、悲痛の声をあげた





「あ、ぁあ、さい、ぞ、出、るっっあぁぁあっ!!」



「っ鎌之介、」





2人でほぼ同時に達すると
鎌之介は「才蔵、」と呟き、意識を手放した

くら、と倒れる鎌之介を抱きとめる





「鎌之介、」






白い身体を紅の血で汚してある鎌之介は

キツそうな顔のまま、瞳を閉じている


顎に蔦っている血をぺろ、とすくう

その血はなぜか、甘く感じた


















紅く染まった君さえ

愛おしく思った


















あとがき



初☆裏w←

もう
なにが書きたかったんだろう、私は

こんな駄作、最後まで読んでくださったみなさん
本当にありがとうございます><;




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