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□spring kiss
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さくらが

ひらひら

舞い落ちる季節









spring kiss


 







「春だぁ」



「春だねぇ」




「春…」





久しぶりに来る学校


春休みあけで
まだ眠そうな生徒たち



今年も桜が舞う季節がやって来た


今日始業式を迎える学校では
桜がたくさん飛び散っていて






「綺麗だねぇ〜」






なんてシロが言う


桜の花びらは校庭一面に舞い広がっていた








「ふぁ…眠ィ……」







そんなに景色全く興味がない俺は

ふぁとあくびをかみ殺した



そんな俺の横では







「桜とナグルのコラボ激写ー」






美南はのんきに桜を背景にナグルの人形の写真を撮る



いつも一緒にいる3人だけど

なんでこんなに性格が違うんだろうか


まぁだからこそ
ずっと一緒にいて飽きないのかもしれない









「リョーチンっ」



「うぉあっ!!?」








今さっきまで写真を撮っていたかと思ったら

美南は俺の背後に抱きついてきた


本当に不意打ちだったため
ドク、と心臓がはねた




…美南と俺はいつの間にか
世でいう恋人だった







「んだよ、美南」





抱きついたはいいものの

美南はそれきり、黙ったまんまだ







「あはは、懐かれてるね、凌多くん」




「…嬉しくねぇ」







ふふ、とシロは笑うと

俺と美南に向けてた視線を桜の木へと戻した


俺はシロに聞こえないような声で美南に話しかけた








「おい美南、離れろよ、シロにバレるだろ」


「リョーチン、」


「んだよ」









「大好き」









ちゅ、というリップ音

そして頬には生温かいなにかの感覚



今のって


いい、いいい今のって…!?










「うぉぉぁあぁあぁあぁあぁあああ!!!!?」





「りょ、凌多くん!?」













シロが慌てて振り返った








「あ、ああ、あ、なななななんでもねぇ!!!」





「え、いや、今の叫びは何ともなくないでしょ!!?」







くそっっ
言い訳が思いつかない…!!







「あ、シロたん、あそこ見て!!」



「え!?」





美南は校舎のほうへと指をさす


素直なシロは美南の指先へと視線を向けた





「…み、」





俺が美南の名前を呼ぼうとした

次の瞬間



くる、と俺の身体が回転して

妖笑している美南と目が合う


まさか


やめろ、と言おうとした時にはもう遅かった






舞い散る桜の花びらにかくれるように

美南は俺に口づけをする


一瞬のことだったから

周りの生徒も気づいてなく








「な、なにもないよ、美南くんっ」







シロも気づいていないみたいだ






「あれ〜?俺の勘違いポヨヨ〜?」






当の美南は何事もなかったかのようにふるまうけど

俺にはそんなことできない


俯いて、立ち止まることしかできなかった







「あれ、凌多くん、どうしたの!?」




シロは心配そうな顔をしながら俺の顔を覗き込んできた





「り、凌多くん顔真っ赤だよ!?熱あるんじゃない!?」




「え〜、リョーチンだーじょぶ?」






わざとらしく振舞う美南が

イライラして

そして
なぜか愛おしかった






「もー知らねっっっ!!!!」




「え、え、あ!!待って凌多くん!!」














spring kiss














振り回されて

からかわれて



だけど好き
















あとがき



ダダダダン。初です!!

みなりょ萌えです

リョーチン受けが萌えすぎます

個人的に

ミナミナとにっしーが好きなんですが;

これからぼちぼちダダダダン。UPしてこうと思います!!

リクエストあったら言ってください;

今度は夢小説も…

駄作すみませんでした;




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