SkyAndYou
□第9話
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「乗って」
天文台に着いてジョージは箒に乗るように促した。
…どこに行くんだ?
とりあえず言われた通り、箒に横座りする。
そして、ジョージは私を抱き込むようにまたがった。
…心臓の音が聞こえていませんように…
「行くよ」
「うん」
ジョージの服を軽く掴むと、
箒は地面からどんどん離れていった。
「一体、どこに?」
「もうちょっと…よし、着いた!」
ジョージが指差す方向には、
今にも地平線に太陽が沈み込もうとしていた。
反射してきらきらと輝いている。
「綺麗…」
「この景色をなまえと一緒に見たかったんだ」
「それが、ジョージにとってのご褒美?」
「うん」
「そっか…」
†