赤
□最後の晩餐
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「腹が減ってると性欲が増すらしいで。」
「……、は?」
いきなり何を言い出すかと思いきや、夕飯をどこで食べようか悩んでる最中、手を引きホテルへと向かう彼がいた。
「だから、ヤるなら空腹時がいいんやて。」
「……、はぁ。」
ズカズカとホテルへ連れてきたけんちゃんは、部屋に入った瞬間ベッドに押し倒してきた。
「それに、空腹でヤると満腹感で満たされるって。」
「……。」
さっきから何のうんちくか分からないことを言うけんちゃんに返事もしたくなくなるほどオレは呆れていた。
「…要するに、我慢できひんのやろ?」
「そうとも言うな♪」
さっきから硬くなったものを宛てられれば簡単に気付くというもの。
しかし、お互い久々のオフで、久しぶりに会う。
オレだって寂しかったし、ずっと今日ウロウロしていてずっと触れられたくてソワソワしていた。
けんちゃんの気持ちは十分過ぎるほど解っていた。
「はぁ…、でもさ、ご飯食べて精力付けたがよくない?」
久しぶりすぎてドキドキしてしまっているオレは落ち着かせようと、ご飯を食べることを勧めた。
「ん、精力なんか付けなくても俺精力あるし(笑)」
「……。」
たしかに、けんちゃんはほぼ絶倫状態。
精力つけるとオレが保つ保障はほぼないに等しい。