□記憶と今と…
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『てつ。キスしよっか?』

まだオレが中学生の頃、幼なじみで高校生だったけんちゃんの家に泊まりにきた時だった。

このころからけんちゃんは酒を呑んでいてこの日もけんちゃんと一緒に呑んでいた。

「てーつーvおまえ可愛いなぁぁvv女みたい―」

女みたいで悪かったな(怒)どーせオレは背低いし、声高いし…


「てーつ。てつ?てつぅー?」

「…なに?」
女みたいって言われるの嫌いだって知ってるくせに…けんちゃんなんて嫌いだ

「てつ。こっち向いて?」
呼ばれるままに振り向くと

ちゅっ

「え…?」
「わーいvてつの唇奪っちゃったぁ―」

は…えっ?
「わ――――!!」

お、オレのファーストキスがぁぁ!!
この…
「バカ北村!!!」

このときけんちゃんは酔いすぎててオレにキスしたことなんて覚えてないらしい…

なんか悔しい…
オレ、けんちゃんのこと好きだったのにな〜

オレもけんちゃんも男やからあきらめたのに

今じゃハイドとけんちゃんは恋人同士…


けんちゃんは取られたけど


ハイドには教えてやらん

オレのファーストキスがけんちゃんだってこと…

あの時だけはオレのけんちゃんやもん



ハイド、悔しいやろ?(笑)

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