□Pieces
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なにもかも嫉ましかった。

けんちゃんと幼なじみ。
小さい頃から知ってる。
ギターの先生がけんちゃん。
性格も、オレの見たことないけんちゃんを全て知っているてっちゃんが、嫉ましかった。


ニューヨークの街をメンバーで歩いていると、路上で雑貨が売っていた。
そこのお兄さんが手にしていたナイフ。それを見て、今までてっちゃんに対する嫉みが一気に出てきた。

『これは呪いのナイフだよ。』

そう言っていたお兄さんからオレはそのナイフを買った。


なんだっけ。このナイフを所有した人はみんな誰かを殺してるって言ってたっけ?
『気をつけなよ!』
そんなことも言ってたっけ?

そんなのもう頭にはなかった。
ただ、てっちゃんが憎くてしょうがなかった。


これでやっとけんちゃんが…、
ずっと邪魔だった…、


『…安心してや』


けんちゃんはオレが幸せにする。






その場に倒れたてっちゃんを冷静に見てた。
慌てて側に寄るけんちゃんやゆっきー。


なんでかな。
今は、悲しいよ…。
せっかくてっちゃんがいなくなったのに…、
てっちゃん…




「ごめん、な…。」
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