捧
□相愛
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『けんちゃん‥オレ、けんちゃんのことが好き』
思いがけないハイドからの告白
ずっと俺の片思いだと思っていたから。
嬉しくて、直ぐに返事をして俺達は晴れて付き合うことになった。
「けーんちゃんvv」
「おわっ!!」
煙草を吸っていると後ろから急に抱きつかれ、煙草を落としてしまった。
「ハイドιι」
「えへへvv」
ハイドは舌を出して笑い、そっと俺の手を握った。
「今日で1ヶ月やろ?だから、オレん家来えへん?」
付き合いはじめ、もう1ヶ月‥‥
新しい煙草に火をつけ、ハイドを見つめる。
「嗚呼‥。行くよ。」
「よし、じゃあ帰りに酒買って帰ろう〜♪」
「おい、ちょっとιιハイドーーι」
手を振りながら嬉しそうに部屋から出ていくハイドに声は届かず、一人取り残されてしまった。
「はぁー……」
今までキスは何度かしたが……まだ、そんな雰囲気になったことがなかった。
最近、ハイドを見ると出てくる欲を必死に抑えるのが辛い。
ましてや今日、酒を呑む気でいるハイド。
「俺、理性保つかな‥‥ι」
それだけが不安だった。