□hands
1ページ/9ページ



「……嫌だ‥」
「お願いやからっ!!」

「絶っ対嫌!!」
「ちょい、っと着るだけやん」


そう言って薄笑いしながら
差し出すけんちゃんの手には
ヒラヒラのフリルが沢山飾られている
黒と白のメイド服


着なくても、着た後に開始される変態プレイくらい
予想がつく

だからオレは拒否し続けた


「好きな奴のメイド姿を拝みたいと言うのは、男の夢やろ!」

「何や、その訳の分からん理屈は!」



けんちゃんは最近メイドにハマり
メイドカフェによく足を運んでいた

「メイドカフェに行ってるんやから、オレが着る必要ないやん!」

「ハイドに着てもらいたいんよ‥‥な?」

けんちゃんはオレの耳元で呟いた
「…ハイド以外に似合う奴なんて居らん‥‥」

「///」



耳元で囁かれたオレは
これ以上けんちゃんに、抵抗できない

全身が震え
引きずり込まれる

そんな感じ


「…分かった。着るよ」

「ありがとvvハイド、愛してる」

意地悪な笑顔
けんちゃんは知ってるから
オレがけんちゃんに抗らえないことを……














"
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ