捧
□hands
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「……嫌だ‥」
「お願いやからっ!!」
「絶っ対嫌!!」
「ちょい、っと着るだけやん」
そう言って薄笑いしながら
差し出すけんちゃんの手には
ヒラヒラのフリルが沢山飾られている
黒と白のメイド服
着なくても、着た後に開始される変態プレイくらい
予想がつく
だからオレは拒否し続けた
「好きな奴のメイド姿を拝みたいと言うのは、男の夢やろ!」
「何や、その訳の分からん理屈は!」
けんちゃんは最近メイドにハマり
メイドカフェによく足を運んでいた
「メイドカフェに行ってるんやから、オレが着る必要ないやん!」
「ハイドに着てもらいたいんよ‥‥な?」
けんちゃんはオレの耳元で呟いた
「…ハイド以外に似合う奴なんて居らん‥‥」
「///」
耳元で囁かれたオレは
これ以上けんちゃんに、抵抗できない
全身が震え
引きずり込まれる
そんな感じ
「…分かった。着るよ」
「ありがとvvハイド、愛してる」
意地悪な笑顔
けんちゃんは知ってるから
オレがけんちゃんに抗らえないことを……
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