Noah

□小さな堕天使
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「ティキ」
「んー?」



オレを呼ぶ声が聞こえたから、振り返ったら…
そこにはオレの大切な人間がいた


「イーズ…」
「ねぇ、今日なんの日かしってる?」
「え…?あー…」
「わかんないか…」
「え!?ゴメンイーズ!わっかんねぇわけじゃなくてーその〜」


こういうところが、学無しなんだよな…
素直にわかんねぇって、答えればいいのによ

でも
イーズをがっかりさせたくなかったから…



「ティキ?」
「あぁっと!!!思い出した!!思い出した!!!」
「??」
「イーズ、ちょっと待ってろ!すぐ戻ってくるか「ティッキィVv」
「わぁッ!!!!????」
「あははッ、間抜けな顔ォ」


見ると、オレの後ろにはノアの方の家族のロードがいた


「ロ、ロード?って馬鹿!!ここにはくるなって…」
「んだよぉ。いいじゃんVvたまには♪あ、この子がイーズ??」
「え?あ、あぁ…」
「だ、誰…??」


子供としては当たり前の反応だった
だって、オレには家族なんていないって思ってたんだから…
しかも、あからさまに怯えた顔してるし…イーズ


「大丈夫だ。こいつな、ロードってんだ」
「ロー…ド??」

それからロードに、ひそひそ声で耳打ちした


『頼むからこいつらには手、だすなよ』
『わかってるってVv』


ほんとにわかってんのか、こいつはッ…


「初めましてぇVv僕、ロード。イーズ…だよね?」
「うん…」
「友達になろぉ」
「え…」


ロードの言葉に驚いてるイーズは、その華奢な体を、目いっぱいオレに押し付けてきた


「ちょっとォ!?それ、僕のティッキィなんだけ、もがっ!!」
「あ、あはは!!ごめんイーズ!!ちょっとこいつと遊んでてやってくんねぇかな!」
「いい、けど…」
「ティッキィ!?」
『こっちに勝手にきたお前が悪い』
『だからってこんな子供の相手…ッ』
『こっちの生活には口出ししないッつったくせに、きたのはドコのどいつだッ!』
『でもッ』
「あの…」
「「え?」」


うわ、

珍しくロードとはもった…



「初めまして、よろしく…ロード…さん」
「…う、うん」
「じゃ、、じゃあ、よろしくな!!イーズ!!!」
「うん。じゃあ後でね、ティキ」


オレは、不安と焦燥感にかられながら、この場を離れた






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