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□犯人マリコ おまけ
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「おっじゃましまーす」
「「麻里ちゃん!!」」
「なにイチャイチャしてるのかなー」
「いつからいたの!?」
「今来たところだよ、鍵開いてるし、ちゃんと閉めなきゃダメだよー」
麻里ちゃんのことだからずっと居たにちがいない
「優子、作戦うまくいったー??」
えっ、ちょっとここで言いますか!?
「何作戦って??陽菜も聞きたーい!!」
「もちろん教えますとも、コラッゆっぴー逃げないの」
密かにドアの取っ手を握ったのに
部屋を逃げようとしたのに掴まれる手。
「陽菜の膝座るー??」
「えっ、いやっ、いいです」
ドアの近くで正座する私。
「実はさー、昨日ゆっぴーから相談されてさぁー
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「明日、陽菜が家に来るんだけどさ、もっと甘えてきてほしいんだよねー、麻里ちゃんいい方法ない??」
「じゃあゆっぴー、まずは陽菜にスキンシップを取らないこと。陽菜って呼ばないこと。そうすれば寂しくなって甘えてくるでしょうねー」
「あっ、そっか!!麻里ちゃん頭いいー!!」
麻里ちゃんをおだてるように指を指すと
それほどでもーと麻里ちゃん。
「で、明日陽菜に何するの??」
意地悪そうな笑みを浮かべて聞く麻里ちゃん
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「でさぁー、陽菜にキスしてもらうんだぁーとか言っちゃってさ。しかもその時のゆっぴーの笑顔が嬉しそうでさー」
「ふーん。優子…」
小嶋さんの冷たい目線が私に突き刺さる
さっきよりも一層顔を赤らめて
「陽菜っ、ゴメン!!寂しい思いさせたのはわざとじゃなくって」
「わざとでしょ!!しかも何がキスしてもらうんだぁーなの!?もう優子なんかキライ」
「ちょっ、待ってこじまさーん!!!」