SS

□君の一歩先
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はぁー眠い眠い眠い!!

そして寒いよー!!







家に帰っても誰もいない


ドラマ撮影前なら
にゃんにゃんを家に連れてきたりとか…




そういえば最近は全然会っていない

メールだって全然してない




真っ暗な部屋に足を踏み入れる

もう0時

陽菜…もう寝てるよな






そんなことを考えてると

勝手に体が動いて
携帯を手に取る


自然と電話帳を開けて
探してしまう小嶋陽菜の文字



電話かけようかな



出そうにないのに
かけてみる



数秒ほどで
一定の機械音は途切れた


「もしもし」


そして聞こえる彼女の声


「陽菜」

「今何してるの??」


電話を持つ、もう片方の手で
ストーブをつけて着替え始める


「今ちょうどドラマ撮影終わって家に帰ってきたところ」

「…ドラマか。ふーん、バイバイ」


一方的に切られた電話
悲しく切断音だけが鳴り響く



陽菜、何か怒ってる
明らかに不機嫌。

しかも機嫌が悪いんじゃなくて
たぶん私に対して怒ってる


着替えを停止させたまま
ストーブの熱風に当たる




温かくない
体の芯から冷えてるから??

そうじゃない。
どうしよう、陽菜の所に行きたい



脱ぎかけたシャツをもう一度着直して
コートを引ったくるように取って


電気さえも消さずに勢いよく部屋を飛び出した
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