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□ヘタレ卒業宣言
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「指原を好きになると大変だ」
「たかみなもなかなかだけどね」
「なっ…」
馬鹿にされているようですけど、いちゃついてますよね、この二人。
『さーしーはーらーっ』
「おっ、お呼びですな」
「はーいっ」
足を進めようとすると引き止められた腕。
「こじぱもきたりえも泣かしたら召致しねーからな」
「でっ、でも…
まださっき泣いていたせいで、いつもよりも目が潤っている優子ちゃん。
「いずれどっちかを選ばなきゃいけないのはわかってる。だけど中途半端な選択はするなよ」
たかみなさんが惚れるのもわかる。
だってかっこよく思わない方がおかしいもん。体は小さいけど、その何倍にも大きくみえる。
「わかりました」
「よしっ!!こーじーぱー、指原なんかより私構ってよー」
「「…えっ!?」」
たかみなさんと声を同時に上げた。
「ウソだよー、私はこれからたかみなの家行くんだよ」
わお、何て進展が早いんでしょうか
「ほらっ、指原行ってこい」
優子ちゃんに軽く背中を押されて、小嶋さんの元へ駆け寄った。
私はきっと…きっと里英ちゃんを選ぶだろう。そう考えたときに生まれた小嶋さんへの罪悪感。この状態を続けることが中途半端な選択で誰も幸せにならない。
…みんな見ててください、指原のヘタレ卒業を!!
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