SS
□演技者
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「ゆっぴーの変態」
「ふぇっ??」
寝ぼけた顔で起き上がった優子はまだ視界がぼやけてるらしく目をこする。
「みんなはー??」
「もう帰ったよ。私たちも帰ろっか」
優子の荷物を片付けてやる。
帰ると言ってもポツンと座ったまま。
「ねぇー麻里ちゃん」
まだ目が半開きの優子に呼ばれる。
「…さっきの、麻里ちゃんの方が変態だと思うんだけどなぁー」
言ってやったという感じでニヤリと笑いかけられる。
「なっ…起きたの??」
「実はね、みんな帰ったころから起きてた。せっかくだし起こしてくれるの待とうかと思ったら全然起こしてくれなくてさー。いやー、いいものをありがとうございます」
笑顔のまま言われると照れ臭くて
「赤くなってるーあっ、荷物ありがとね」
…篠田麻里子。ゆっぴーには敵わないかもしれません。
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