短編:inzm
□俺とあいつの考え方。
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明王が、帰ってきた。
何故か苛立ったまま。
あの日と、行ってくるといってそのまま帰ってこなかった日と同じ顔をして。
「どこ行ってたの?」
帰ってきてから一言も話さない明王に聞く。
「…うるせぇよ、関係ねーだろ」
ぶっきらぼうに返す明王に向かって。
「関係ないけど。」
思いっきり近くにあった昨日図書室で借りた薄紅○女の背で明王の肩を叩く。
「っで!!なにすんだよ!」
やられた本人は少し悶えてから怒鳴り声をあげてこちらに顔を向けた。
「やっと、顔みれた」
「……」
顔を向けた明王の前に座る。
なに、なんて顔してんのよあんた。
「関係ないけど。…心配ぐらいはさせて」
「いらねーよ、んなもん」
目を反らしたままの明王にだんだん苛ついてくる。なに、そんなにあの人がいいの。
「じゃ、もういい。影山さん捜してくる」
「…は?」
すくっと立ち上がりそう言えば訳が分からん、と言った顔で見上げてくる。
「そんなに夢中になれるんでしょ、サッカー。だから影山さん探し出して教えてもらうの」
「…バカじゃねーの。あいつのサッカーは、…んなもんじゃねーよ」
はん、と鼻を鳴らす明王。
ね、気付いてる?影山さんの名前出したとき肩揺れてたの。
気付いてる?影山さんのこと話してるときの明王の顔。
嫌いになりきれてなくてもやもやしてる顔になってること。
……幼なじみには分かる変化なの。
…気付いてすらないよね。
「…なにしょぼい面してんだよ、お前」
「…してないし。はげ」
「はげじゃねーよ、馬鹿」
「じゃスキンヘッド、不良、タコ、モヒカン、ロバート○○」
「っんのやろ!!」
流石に本格的にムカついて追っかけてきた明王から逃げるため部屋の中を走り回る。
…今はこれでいいや。
ー今はー
実は影山さんのことちっちゃいながらも慕ってたら可愛いと思います。…でも下書きなしで書き殴ったら駄目ですね、文がまとまらん(._.;)主人公ちゃんは慰めたいのかよく分かんないのだけれども兎に角寂しかったんだろうね、多分。
…ところでロバート○○さんは分かる方多数でしょうけど薄紅○女は分かる人いるのかしら…小学生時代に呼んでたんですが分厚い本三部作を呼んでた僕を母はモヤシと呼んだ(笑