短編:inzm

□愛はなくとも
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きっと、愛なんてさ。始めから存在しないんだよ。

お風呂上がりに会った基山に唐突にそう言われる。なんだ、こいつ。とうとう頭がイカレたのか。


「ねぇ聞いてるの?」

「聞いてる、聞いてるがお前の頭は大丈夫か?」


ねぇ、なんていいながらのぞき込んでくる基山の額に手を当て同じように空いた手で自分の額にも手を当てる。

「…熱はないな」

「熱なんてないよ」

馬鹿だなぁ、なんて言う基山に一発頭にビンタをくらわす。俺の心配返しやがれ。


わざと痛がる基山を置いて足を進めれば腕を捕まれ抱きしめられる。

「どうした」

「愛が、無いのが恐いんだ」

そう呟きながら腕を震えさせながら基山を首筋に顔を埋める。…仕方ない。

「愛があるかないかなんぞ関係ないが、今日は一緒に寝てやるよ」


そう言えば基山はぱぁ、と笑う。


ー愛はなくともー
(人の暖かさぐらいはあるだろうさ)





初拍手文。
稲妻、一回目はヒロト。暗くならないように書いたら意味が分からない。
感想くれるかた、神様ですね。こんなの書いてほしいってのもあればどうぞ。

拍手感謝です。



第1回目の拍手でした。
ヒロトが意味分からない^^



(12/11/23)

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