MHA中編

□です
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…心配でついこちらまで来ちゃったのですがここからどうしましょう…!今とてもじゃないですけど見せられないような顔になってると思うんですが!!



警察の方が保健室に入って行く姿を見かけたのですがやっぱり今は行かない方が…でも心配ですし、顔だけでも。とはいいましても捜査とかの邪魔になりかねませんし、まず緑谷くんも疲労困憊しているであろうところにどーんと乗り込んでいくだなんて、そんな非常識なやつだとは思われたくないです…



「…やっぱり後日にしときましょう…」
「あれ、?みょうじさん?」
「っ!?」



保健室に背を向け歩こうとした時、後ろから扉が開く音がして緑谷くんの声が。




「みみみみみみみ緑谷くん!!?」
「う、うん…どうしたの?こんなところで…あ、もしかして怪我したの?」




慌てふためいている私に近付く緑谷くん。ああ、無事そうでよかった…!話を聞けば両脚が重傷だったらしいのですがそこはリカバリーガール。さすがの治癒活性で、普通に歩けるくらいにはもう回復したそうです。





「なんか、心配かけさせちゃったみたいでごめんね…?」
「…緑谷くん、」




心配くらいかけさせてください。私、話聞いた時心臓が押しつぶされそうなくらい心配したんです。個性が個性なだけに冗談じゃすまない状態になってたかもしれなかったんです。謝ってほしいんじゃないんです、迷惑をかけられたことなんて少しもないんです。あえていうのならありがとう、でいいんです、他にも言いたいことが色々あります、けど、でも



「無事で、よかったです…」
「わ、わわ…!泣かないで…!ハンカチ、ハンカチどこだっけ、!」





嗚咽を漏らしながら色々言った挙句ぼろぼろ泣きだし、可愛くない泣き顔を晒してしまった私を緑谷くんが慌ててハンカチで拭ってくれるのですがどうやら今日はすんなり止まりそうにもないのです。ごめんなさい緑谷くん。ハンカチ、きちんと洗って返すので今日だけお借りします…











心配症


15/07/05

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