10万打企画

□雛南様リクエスト
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「強情だな。ならば…」

彼はまるで駄々をこねる子を見るような瞳で見下ろした。

かと思えば、背に回した手で私を引き寄せ、胸元に口を寄せる。

「"こちら"からいただいてしまうぞ」

液体をつぅっと舐め上げられ、全身がゾクっと粟立った。

「やっ、あ…っ、……んむ!?」

慌てて元親さんの肩に手を宛て、押し返しながら口を開いたら、そこを狙われ、また指が口内に入り込む。

「嫌ならば…ほら、舐めろ」

「――!」

またしても、やられてしまった。

後ろに引こうにも、背をかき抱かれては、どうしようもない。

少し暴れれば、更に密着させられ、どうしようもなくなってしまった。

「暴れるな」

「ふっ!?んう……ぁ…っ」

まるで罰を与えられるかのように、口内の指に舌をなぞられたりと、好き勝手に弄ばれる。

指先を伝う甘ったるい味に、味覚を支配されてしまう。

先程まで離れようと押していたが、諦めて元親さんの衣をギューっと握った。

胸元の舌は、そのまま首筋まで伝って、耳の方へ。

掠れた低音で「いい子だ」と言われれば、頭がトロンとして、目眩まで襲ってきた。

もう完全に元親さんのペースに乗せられている。

クス、と笑った元親さんは、指を引き抜くと、ゆっくりと私を布団に倒して、そのまま組み敷いた。

「ゃ…待…って…っ」

溜まった涙は、しまいには溢れ出してしまう。

フルフルと首を横に振って、今できる精一杯の拒否をするが、それすらも煽りになってしまうのか、彼は再度笑った。

「泣かずとも、すぐに良くなる。#name#はただ、俺に感じていれば良い…」

「ん……っ」

元親さんが再度首筋に顔をうずめた時だ。

「#name#っ」

スパンと開いた襖。

少し熱の篭った室内の空気が、外の冷たい空気と入れ替わった感じがした。

同時に聞こえたのは荒い息と、幸村さんの何かを焦る声。

「風邪をひかれたと聞いて、駆けつけ……」

「……」

「ぁ…ゆき、むら…さ…」

もはや組み敷かれたこの状況すらよく分からなくなる程に熱の上がりきった頭でも、一応幸村さんだとは認識できた。

「……」

「……」

「……」

ただ、幸村さんには状況が全く理解できないようだが、とりあえず頭をフル回転させている様だけは分かる。

「も、元親殿、一体何を…」

「看病だが?」

そう言う元親さんは、涙を流す息の荒い私を組み敷いていて、なおかつ服もはだけているものだから、うんイロイロ苦しいです。

「さような看病、見たことありませぬ!#name#に何をされていたのですか!」

「何ってナニを…」

「やはり何も言わなくて結構です!」

「ああ言えばこう言う。我儘な男だ」

「なっ」






「……」





私はボンヤリとかすむ天井を眺めながら、市販の風邪薬を渇望する。

ついでに変態に効く特効薬、誰か売ってくれませんか…

そう思ったあたりから、記憶がプツンと途切れた。






(変態につける薬)







「うわーっ、#name#!大変だ、気を失ってしまわれた……」

「何?……仕方がない、今日は諦めるか」

「いや、今日"は"ではなく、今後もお止めください」

「フッ、無理だ。心の声が、欲を抑えるなと言ってくれるものでな」

「……。#name#は……完全に寝ておられますよね。
あの、ナニをしていたのか、個人的に教えていただきたいのですが」

「お前も男だな。上等」



















――――――――
お礼

雛南さま、企画へのご参加とリクエスト、ありがとうございます!

かねてよりリクエストをいただいていた元親です。
最初は看病してくれる優しいチカさんを目指したつもりでしたが、転びまくって今に至ります。

イケちかは私には無理でしたどうしてもこうなってしまいます申し訳ない!



何かとんでもない出来上がりとなってしまいましたが
このようなものでよろしければお受取りください!

リクエスト、ありがとうございました!

  
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