*おはなし*
□恋するとはこういうことD*キラキラsnow・white*
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ガラッ!!
〃いつも通り〃に、教室の扉を開いたつもり。
さすがに、授業の途中で行方不明になった人間が、月曜日には普通に登校してきたのは自然じゃないみたいで……
クラスメイトの視線は少し痛い。
うぅ、校舎に入る前の決意が既に崩れそう…
「お、おはよ」
でも、最初から負けるわけにはいかないもの。
あたしだけは、〃いつも通り〃にさせていただきます!
「ひぃめぇ〜〜〜ぇ」
「千鶴ちゃん」
「おはよ、織姫!」
「たつきちゃん」
「心配したんだよぉ、ひめぇ」
「ご、ごめんね。千鶴ちゃん…」
「そんなにお腹痛かったんだねぇ〜、可哀想に」
「え?!」
「だって、お腹痛いって教室でていったじゃない?」
「え?……あ」
そうか!そういうコトになってるんだね……
「ひめ?」
「あ、う、うん!そうなの!あはは、お腹痛すぎて帰っちゃった」
「もう大丈夫なの?」
たつきちゃんの問いに、あたしは両腕をあげてた。
「うん!もう平気だよ」
たつきちゃんは、……鋭い。
あたしの異変にもすぐ気づいちゃう……。
だから、気づかれないようにするのは大変。
「…そっか」
たつきちゃんの安堵した表情に、あたしも思わずホッとして顔が緩んじゃう。
大丈夫だよね?