運命の図書館
□君と泡になりたい
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人魚姫と言うのは、すごい美しいお方だと聞いています。
ここまでなら、まだうれしいことなのですがその人魚姫は最終的に泡になって死んでしまうそうなのです。
でも、この条件すべてが
あの人に似ているので怖くなってしまいます。
君と泡になりたい
「・・・と言うことなので、お前は学校に言ってくれ。」
目の前に居る拙者の師匠に当たる親方様が厳しい顔をして言う。しかし、拙者の答えは決まっていた。
「無理です」
「えー・・・」
口を尖らせ、まるで子供のような親方様。時々不安になるが、親方様が指揮を執る任務は必ず普通の結果の倍を出すので尊敬している。
「だってさー、俺のかわいい愛息子がいつ、他のマフィアに狙われるかわかんねぇんだぞ?」
「あのお方なら大丈夫です。拙者よりも、何倍とお強いではございませんか。」
親方様の息子は拙者たちCEDEFの主と当たる方でリボーンさんの二年間の修行により今までの主より強い。つまり、「最強」と称されている。そんなお方が殺し屋に殺されるわけがない。
「というわけですので・・いくら親方様の頼みでも聞くことができません。」
拙者は丁寧に親方様にお辞儀をして、そこから立ち去ろうとした。
「お前、ツナのこと好きなんじゃないのか?」
「はい?」
親方様が吐く言葉に拙者は心臓を跳ね上がらせた。いきなりの読心術に拙者は不思議なきんちょうに襲われた。
沢田 綱吉。これが今の拙者の主。沢田殿とは14のときに出会いいろいろと共闘してきた人物だ。でも、いつの間にか彼のことを好きになってしまったのだ。
もちろん、このことは誰にも言ってないし、表にも出していないはずだ。
「・・・・気づかないとでも思ってたのか?」
呆れたように親方様はため息をつくとまた口をあけた。